喜多郎さんの、初のオーケストラとのジョイント・コンサート“シンフォニック・ワールド・ツアー2014”。
この日本・名古屋公演を聴きに行った2014年9月以降、次に喜多郎さんのコンサートに行くことになる2017年8月までの3年間。
自分自身に、大きな出来事・ターニングポイントになることがありました。
それが、自分自身の独自の音楽“ヒーリング・ホイッスル”を創始したことでした。
そのあたりのことは、別の記事「宗次郎さんの音楽との出会い」に書きましたので、ここでは省略しますが、宗次郎さんのオカリナ演奏への感動と同じように、笛の音に強く魅せられたという点では、2014年9月のコンサートでの、喜多郎さんのインディアン・フルート生演奏に感動したことも、大きなポイントになっていると言えます。
そんな僕にとって、3年ぶりとなった喜多郎さんのコンサート、それが、京都・福知山で行われたコンサートでした。
これは、福知山市の市制施行80周年を記念したイベント“未来の力祭典”の記念コンサートでした。
このコンサートは招待制で、福知山市民以外の人は、抽選で100名限定招待となっていました。
これに申し込んだところ、ありがたいことに当選し、まだ行ったことが無かった天橋立への旅行も兼ねて、出かけることにしました。
(以下、福知山への旅のブログ記事より抜粋、追記)
当日、福知山市には14時ごろに到着しましたので、昼食をとり、15時にホテルにチェックインを済ませて荷物を置いてから、会場の福知山市厚生会館に向かいました。(コンサートの開場は15時、開演は16時でしたので、あまり余裕はなかったです)
会場に到着し、当選はがきを提示して入場しました。
会場では、新作(当時)の『空海の旅5』のCDなども販売されており、購入者対象に、終演後サイン会ありとなっていました。
実は、今までに行った喜多郎さんのコンサートでは、サイン会は無かったので、これは喜多郎さんに直接、間近でお会いできる初めてのチャンス!と、『空海の旅5』を含めて、3枚ほど購入しました。
開演時間となり、まずは福知山市市民憲章唱和から始まりました。(僕自身は福知山市民ではありませんが、開催主旨を尊重して、僕もちゃんとパンフレットを見ながら唱和しました)
市民憲章推進協議会の会長さんと福知山市の市長さんの挨拶に続き、本日喜多郎さんとも共演する、地元、福知山淑徳高校の和太鼓部“淑徳和太鼓”の皆さんによる、和太鼓演奏が披露されました。
この“淑徳和太鼓”の演奏、ものすごく上手かったです。見事でした。喜多郎さんもコンサート中のMCで、褒め称えておられましたが、素晴らしい演奏でした。
その後、16時45分より、喜多郎さんのコンサートがスタートしました。
喜多郎さんの演奏会は、今まで聴いたのは、バンドやオーケストラだったり、基本的に多人数による生演奏中心スタイルでしたが、今日の福知山公演は、音源に合わせて演奏するスタイルでした。
ですので、基本的に喜多郎さん単独、もしくは奥さん(当時)の高橋恵子さんとのツインキーボード、そして一部の曲では、岐阜県美濃加茂市の“牧野太鼓”のお二人が参加、という少人数編成でした。
たぶんシーケンサーもしくはdiscにより、音源を流して、主要パート (メロディーパートなど)をシンセで喜多郎さんが生演奏するスタイルでしたが、シンセサイザー・コンサートでのこの手法は、姫神の星吉昭さんも使っておられた手法です。
まずは、おなじみ「シルクロード」と「キャラバン・サライ」の2曲を、喜多郎さんと高橋恵子さんのシンセで披露されました。
ステージバックのスクリーンには、シルクロードの美しい写真が映し出されました。
続いて、牧野太鼓のお二人が参加し、喜多郎さんも含めての和太鼓演奏でした。
そして、本日のメインの『古事記と宇宙』のプログラムへ。
演奏の前に、この『古事記と宇宙』の映像を企画・監修された京都大学花山天文台の柴田一成教授による説明と解説がありました。
この柴田教授のお話は、喜多郎さんと出会ったきっかけやアルバム『古事記』に非常に感銘を受けたこと、そして『古事記』の曲を聴いているうちに宇宙の様々な映像が目に浮かび、コラボレーションを思いついたことなどを、とても面白く分かりやすく話しておられて、興味深かったです。
また、2か月後の10月には、京都大学の花山天文台にて野外コンサートを実施することも紹介されました。
柴田教授の説明の後、コラボ映像『古事記と宇宙』をスクリーンに映しながら、喜多郎さんがソロで、シンセで生演奏を披露するという、ステージが繰り広げられました。
(『古事記と宇宙』が、喜多郎さんのYouTube公式チャンネルにて公開されています。以下その動画を紹介しつつ記事を書きます)
「太始 Hajimari」(宇宙・銀河の創生のCG映像)
「創造 Sozo」(太陽系の惑星の映像)
「恋慕 Koi」(天の川・星団・星雲などの映像)
「大蛇 Orochi」(太陽のフレアやコロナ・プロミネンス爆発の映像)
コンサートでは、以上の4曲が立て続けに披露されました。
スクリーンに宇宙の映像を映しながらの演奏で、とにかく圧巻でした。見事に『古事記』の音楽と、最新の宇宙映像が見事にマッチしていると感じました。この『古事記と宇宙』のDVDは、先ほどのロビーでも販売していたので、終演後に絶対入手しようと心に決めました。(本当に凄い映像ですので、宇宙や天文が好きだったり、興味のある方は、必見の価値があると思います)
アルバム『古事記』の曲順で言うと、次に来るのは「嘆 Nageki」ですが、この日のコンサートではカットして、代わりに特別プログラムとして、淑徳和太鼓との共演ステージが披露されました。曲は最新作『空海の旅5』より「雲海」でした。
(『空海の旅5』より「雲海」)
※喜多郎さんYouTube公式チャンネルより。この時のライブ版のアレンジとは異なります。
淑徳和太鼓の皆さんと高橋恵子さんがステージに登場し、喜多郎さんと見事に息の合った、大迫力の演奏が繰り広げられました。(喜多郎さんはこの福知山でのコンサートが決まってから、計4回福知山を訪れて、淑徳和太鼓の皆さんとも合同で練習をしたそうです。その成果が発揮されて、素晴らしい演奏でした)
再び、ステージ上は喜多郎さんのソロとなり、残りの2曲が演奏されました。
「饗宴 Matsuri」(日食の様々な映像)
※「饗宴」では、再び牧野太鼓のお二人が登場し、和太鼓を担当されました。
「黎明 Reimei」(人類が今までに歩んできた宇宙との関わりの映像)
この日の、喜多郎さん生演奏のバックの『古事記』の音源は、アルバム版ではなく、3年前のシンフォニック・コンサートのアレンジ・音源を加工して使っていたような気がします。(CDで言うと『シンフォニー・ライブ・イン・イスタンブール』。「黎明」のイントロの音色が、シンセコーラスではなくフルートの音だったので、間違いないと思いました)
『古事記と宇宙』の演奏が終了し、割れんばかりの拍手が会場に響き渡りました。
今回のコンサートは、アンコール曲は用意されていませんでしたが、最後に今日の出演者がステージ上に総出演し、会場のお客さんも一緒になってリズムを奏でる“千人太鼓”が盛大に演奏され、大盛況のうちに幕となりました。
終演後、真っ先にロビーの販売コーナーへ行き、『古事記と宇宙』のDVDを追加で購入しました。
サイン会が始まり、計4枚のCD・DVDを持って列に並びサインしていただきました。
実はその後、福知山を離れるまでに、このサイン会を含め3度も、喜多郎さんに直にお目にかかることができました。
1度目は、コンサート終演後のサイン会で。
購入した4枚のCDとDVDにサインをしていただきました。
初めて、間近でお会いした喜多郎さんは、気さくで優しいお人柄の方でした。
2度目は、宿泊先のホテルにて。
近くのスーパーで買い物をして、ホテルに戻ってきて1階のロビーで、エレベーターを待っていました。
上の階から エレベーターが到着し、ドアが開くと、驚いたことに喜多郎さんが中から降りてこられました。
喜多郎さん、なんと僕と同じホテルに宿泊しておられたのです。(ちなみに、別に高級ホテルとかじゃなくて、ごく普通のビジネスホテルでした)
ばったり鉢合わせして「先程はCDにサイン、ありがとうございました!」と挨拶しました。「今日はどうもお疲れさまでした!」と話しかけたら、「どうもどうも」と凄く丁寧にお辞儀して下さいました。
喜多郎さん、本当に素晴らしいお人柄だなあと感激したのを覚えています。
実は、そのホテルの一階が居酒屋になっていて、その日は、喜多郎さん達が打ち上げをされていました。
尊敬する、グラミー受賞世界的アーティストの喜多郎さんと、同じ建物同じホテルに、今滞在している!と、とても興奮したのを覚えています。
そして3度目は、翌日の福知山駅にて。
午前中に福知山城を観光し、次の目的地の天橋立に向かおうと、福知山駅に戻ったところ、駅の改札前で、また喜多郎さんとばったり鉢合わせしました。
昨日のサインCDを手に、僕は「喜多郎さん!」と呼びかけました。そして、「10月の天文台コンサートに行きますので、楽しみにしてます」とお伝えできました。
喜多郎さんは、「お待ちしてます!」と、にこやかに笑顔で握手して下さいました。
こうして福知山駅で、喜多郎さんを見送ることができて、本当に良かったです。
こういった具合に、ありがたいことに、喜多郎さんと言葉を交わし、握手までしていただけるという幸運に恵まれました。
憧れの尊敬するお方と、3度も遭遇できたのは本当にラッキーでした。
この福知山への旅は、一生忘れられない思い出となりました。
初めて、直にお目にかかれた喜多郎さんは、気さくで素晴らしいお人柄の方でした。そして、とても熱い情熱を心に持っておられる方だなと感じました。握手していただいた時に、そういう、喜多郎さんの心の力強さを感じられました。
この福知山コンサートから2か月後。
2017年10月7日には、京都大学花山天文台コンサートへ行きました。
こちらでは、福知山でも披露された『古事記と宇宙』の全曲版の演奏を鑑賞することが出来ました。
そしてなにより、花山天文台のステージは、コンサート・ホールのステージとは異なり、客席のすぐ間近に設置されています。
客席のすぐ前がステージなので、喜多郎さんの演奏するお姿を、まさに目の前で見ることができました。
グラミー受賞アーティストのパフォーマンスを、わずか数メートルの距離の間近で観賞…。演奏する喜多郎さんの体の動きや、呼吸感も、しっかり感じられました。
さらに終演後には、ステージに設置されている喜多郎さんのシンセサイザーを、間近でじっくりと眺めることもできました。
このシンセの音で、グラミー賞をとられたのだと思うと、神々しさが漂っているように思えました。
(花山天文台野外コンサートは、すっかり気に入りまして、翌年の2018年10月20日にも参加することになります)
このコンサートでは、天文台の入り口にCD即売所が設けられ、終演後にはサイン会も開催されます。
喜多郎さんには福知山以来の再会の喜びをお伝えできて、握手していただくことができました。
翌年2018年のサイン会でも、再び喜多郎さんに直にお会いして、言葉を交わす機会もあり、「喜多郎さんの音楽から、いつも元気をいただいております!」と、お礼をお伝えすることもできました。
サイン会でお会いすることで、喜多郎さんのお人柄も、直接感じることができます。
花山天文台のコンサートは、また機会があれば、ぜひ参加し続けたいと考えております。
(福知山コンサート、および花山天文台でのコンサートの模様は、<喜多郎さんのコンサート・レポート(2018年以前)>のページにて、より詳しく紹介しております。ぜひご覧下さい)
尊敬してやまない喜多郎さんと喜多郎さんの音楽。
小学生の時に出会った頃から、高校生・大学生~大人になってからと、ずっと聴き続け、そして、言葉では言い表せないほど多くのことを、音を通して頂いてきました。
喜多郎さんから頂いた大きなものを、今度は、自分なりの形で、人に伝えていけたらいいなと願っています。
それは、ヒーリング音楽・ニューエイジミュージックの灯を、しっかりと受け継いで、ともし続けていきたいということです。
喜多郎さんという、大きくそびえる霊峰を仰ぎ見つつ、自分なりの表現で、ニューエイジ・ミュージックを追求していきたいと思います。そして、これからも喜多郎さんの音楽を愛聴し、また機会があれば、コンサートにも行きたいと思います。
僕と喜多郎さんの音楽との出会いのことから、今までのこと、そして、喜多郎さんの音楽への思いなど、いろいろと書き綴りました。
お読みくださり、どうもありがとうございました。
音楽コラム<尊敬する音楽家・喜多郎さんのこと>のページでは、喜多郎さんの主要作品を、一覧にまとめた総目録も掲載。
さらに、喜多郎さんの作風の変遷について、作品紹介もおりまぜたコラムを掲載します。
また、「アシタツが選んだ喜多郎作品ベスト10」のページも掲載いたします。
ぜひ、そちらもご覧ください。おすすめの喜多郎さんのアルバム・曲の紹介などもしますので、どうぞお楽しみに!