③初期Ⅲ:親しみやすく明快なメロディーと明朗なサウンドの時代
⑥空海時代Ⅰ:空海の旅シリーズ第Ⅰ期 Vol.1~2 の時代
⑦空海時代Ⅱ:空海の旅シリーズ第Ⅱ期 Vol.3~4 の時代
⑧空海時代Ⅲ:空海の旅シリーズ第Ⅲ期 Vol.5~ 現在の時代
(喜多郎さんYouTube公式チャンネルより)
『スピリチュアル・ガーデン』(2006) YouTube再生リスト
『インプレッションズ』(2009) YouTube再生リスト
『ファイナル・コール』(2013) YouTube再生リスト
年代で言うと、00年代後半~10年代前半にあたる時代。
当時の喜多郎さんの夫人で、キーボード奏者の高橋恵子(KEIKO)さん(2017年離婚)との共作、『スピリチュアル・ガーデン』の頃から、喜多郎さんの作風は変化する。
かつての作品にあったような、高揚感やスケール感、楽曲にみなぎっていたエネルギッシュさ、崇高な雰囲気のサウンドなどは影をひそめ、どちらかというと内省的な曲調・反復的なサウンド&楽曲構成や、牧歌的な雰囲気の曲が多くなる。
(『空海の旅3』の曲から『インプレッションズ』の曲へのメロディーの使いまわしや、『空海の旅4』や『ファイナル・コール』に見られる、(人によったら)やや冗長にも感じられるような反復性の多い表現など、少々マンネリと感じられる要素も見受けられるようになる。ただ一見そのように感じられても、何度も何度も繰り返し聴き返すことで味わいが深く感じられるようになってくる、いわゆるスルメ曲が多い印象)
従来のメロディアスな作風の曲は減り、ややとっつきにくい雰囲気の曲調が増え、好みが分かれる時代である。
古参の喜多郎ファンほど、この時代の作品に嘆息する傾向が見受けられる。(Amazonなどの商品レビューより)
喜多郎さんの作風の変遷は、制作環境・住環境に左右される要素が多分にあり、この時期、本拠地がコロラド州からカリフォルニア州へ移ったことも、作風の変化に関係しているのかもしれない。
<この時代のオススメ曲>
◎『空海の旅3』より「Into the Forest」
アコースティック・ギターの伴奏が印象的。この時代の作品の中では、出色のクオリティを感じさせる良曲。透明感のあるサウンドとメロディーながら、どこかスピード感も感じられるのが素晴らしい。