<喜多郎さんの作風の変遷について>

①初期Ⅰ:シルクロード以前

 

年代で言うと、1970年代の終わり頃。

喜多郎さんが、かけ出しの頃の時代。

 

作品では、ソロデビュー作『天界』(1978)、『大地』(1979)、『オアシス』(1979)がある。

 

喜多郎さんが、2526歳の若い頃に生み出され、NHK特集『シルクロード』 の音楽を担当する以前の時代である。

 

アナログ・シンセサイザーの音に、アコースティック楽器・民族楽器のサウンドをミックスしたスタイルで、シンプルで素朴な感じのアレンジとなっている。

 

喜多郎さんの原点と言える時期であり、温かみのあるサウンドが特色となっている。

 

メロディーラインよりは、全体的にサウンド重視な曲調が多め。(特に『天界』と『大地』)

 

『オアシス』になると、よりスケール感が増し、のちの『シルクロード』につながるようなサウンドや旋律となっている。

 

 

<この時代のオススメ曲>

 

◎『天界』より「回想」

 ハモンドオルガンの音色が印象的な、郷愁あふれる曲。

 

◎『大地』より「オーロラ」

のちの喜多郎メロディーにつながるような、“和”のメロディーラインが美しい曲。

 

◎『オアシス』より「朝の祈り」

初期Ⅰの時代を代表する名曲。幻想的なサウンドと透明感あふれる旋律が魅力的。

 

 

喜多郎さんの主要作品一覧・目録