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福井・若狭(小浜~三方五湖)への旅(2019年3月7~8日)

2019年3月7~8日にかけて、福井県の若狭方面を旅しました。

小浜から三方五湖を周る旅でした。

 

福井へは2017年11月の恐竜博物館以来の訪問でした。今回は、小浜が目的地でしたので、敦賀で下車。

 

敦賀駅では、小浜線の電車の待ち時間が30分以上ありましたので、改札外の蕎麦屋さんで小腹を満たすことにしました。福井といえば、やっぱり“おろしそば”!敦賀駅の蕎麦屋さんはリーズナブルで美味しいのでおススメです!

 

小浜は初訪問でした。最初、天気予報では雷を伴った暴風雨の予報でしたが、到着時には雨は止んでいて助かりました。でも強烈な北風が吹いていました。

 

宿泊ホテルに行く前に、夕食をとりました。
小浜といえば、やっぱり海鮮!
…ということで、海鮮丼を食べました。さすがは日本海側。新鮮でおいしかったです。付け合わせに、鯖のしょうゆ漬けも。こちらは何と、一切れたったの百円!

 

宿泊するホテル前には、オバマ前大統領の像も…。
小浜といえば、オバマ大統領を勝手に応援する会が有名になりましたね。

 

翌朝は早起きして、海辺を散策。
人魚像のあるマーメイド・テラスでは、かなり北風が強く、海は荒れていました。
小浜には人魚伝説もあり、八百比丘尼の物語が知られています。

 

そして、小浜市の旧市街・三丁町へ。
とても古い町並みでした。奈良のならまちでも有名な、身代わり申が軒先に揺れていました。

 

小浜から、小浜線に乗り、三方へ。
三方五湖へは、駅のレンタサイクルで目指すことにしました。

この旅の最大の目的地は、縄文遺跡の鳥浜貝塚と、若狭三方縄文博物館&昨年開館の福井県立年縞(ねんこう)博物館に行くことでした。

 

まずは、鳥浜貝塚へ。
こちらは、今から12000年~5000年前の縄文遺跡です。
現地は公園になっており、なんだかゆる~い感じの縄文人像も立っています。

 

青森の三内丸山遺跡に比べると、知名度やスケール感では劣るかもしれませんが、鳥浜は、大変貴重な発見の数々があった遺跡です。

 

遺跡は埋め戻されて、今は何もありませんが、辺りの山々と川の流れは美しい場所です。

山の上の方は、まだ雪が残っていました。

 

鳥浜貝塚から、三方五湖の方へ移動。

五胡のひとつ、三方湖のほとりに、若狭三方縄文博物館があります。

実はここを訪れるのは2度目。
前回は、2017年の8月真夏でした。

縄文文化が分かりやすく展示され、鳥浜貝塚の貴重な出土品の他、鳥浜の縄文ムラでの生活の様子が、ジオラマなどで再現され、見所いっぱいの素晴らしい博物館です。

外観は、土偶をイメージしたデザインだそうです。

 

縄文博物館の隣には、昨年、年縞博物館がオープンしました。こちらの展示も見たくて、今回訪問しました。

 

年縞(ねんこう)というのは、三方五湖の水月湖(すいげつこ)の湖底で発見された、7万年にも及ぶ、湖底地層のことです。

ここまで古い地層が、はっきりと分かる形で残っていたのは、福井県の水月湖が世界一で、大変貴重なものだそうです。

一年ずつの泥の堆積が、層となって湖底にたまり、それが7万年にも及ぶ、年縞として掘り出されました。

この年縞により、例えば、5000年前の気候はこんな感じだったとか、24300年前に生えていた植物はこんな植物だった…といったことが特定でき、水月湖の年縞は現在、環境考古学の世界基準として使われているそうです。

博物館の展示は、まず、入館後すぐに見ることになる、円形シアターのコンピューター・グラフィックス映像に度肝を抜かれました。

これは、本当にすごい映像で、年縞により判明した太古の時代の風景が、最新のCGで再現された映像となっており、5分くらいの映像でしたが、あまりにも凄かったので、もう一回見せてもらうことにしました。

その後、館内2階の展示へ移動。
こちらでは、本物の年縞が、ステンドグラス状に展示され、7万年が約45メートルのグラスに収められていました。

ちなみに、現代文明の有史以来の長さは、せいぜい1~2メートルほど…。いかに人間の歴史が短いものなのかが、ビジュアルでよく分かる展示でした。

 

年縞博物館を出た後は、三方湖畔の縄文ロマンパークを散策。

こちらでは、竪穴住居が復元され、縄文集落が再現されています。

炎を囲んで、おまつりなどをしたのかもしれませんね。

 

縄文ロマンパークを歩くと、はるか古の縄文時代に想いをはせることができます。

ちなみに、プロフィール用の写真を、ここで通りすがりの方に撮っていただきました。

いきなり、笛を持った人から写真撮影を頼まれたにもかかわらず、親切に撮って下さった方に、深く感謝したいと思います。

 

縄文ロマンパークを後にして、三方五湖の湖畔をサイクリング。

三方湖畔の船つき場。

藁ぶき屋根がいい雰囲気でした。

 

実は、レンタサイクルは4時間コースで借りたのですが、時間が全然足らなくなってしまい、途中でお店に電話して1日コースに変更していただきました。

おかげで、三方湖からさらに奥の、水月湖まで足を延ばすことができました。

 

三方湖と水月湖の境い目に到着して写真を撮りました。

実はここで水質が変わります。
三方湖が淡水、水月湖が汽水なのですが、本当に湖面の色がくっきりと違っていました。

三方湖は緑っぽいのに対し、水月湖は深い青でした。

 

年縞博物館で見て来た、年縞が発見された水月湖。

博物館で見た後なので、水月湖の景色を、より深く味わうことができました。

 

水月湖の周りの眺望は素晴らしく、天気も晴れてきて、美しい光景を見れました。

 

実は、三方五湖の周りは梅の名所でもあります。

5~7分咲きくらいでしたが、あちこちで梅が咲いており、花と湖の景色を楽しめました。

 

梅と湖と、遠くには雪山のコラボレーション。

雪どけの春のイメージでした。

 

三方五湖では本当に素晴らしい景色を楽しめました。

後半は、電車の時刻に間に合わせるため、かなり大急ぎになってしまいましたが…。

 

三方駅に戻る前に、もう一度、鳥浜貝塚に寄りました。

帰りには晴れ間が広がって、山の白い雪がより一層、美しく見えました。

 

 

1年4か月ぶりの福井県訪問、そして、2度目の三方五湖訪問は、とてもいい旅になりました。

縄文ロマンパークと、水月湖で得たインスピレーションをもとに、作品を創っていきたいと考えています。